アラサー元百貨店マンの思考整備工場

都内大学→新卒百貨店→広告代理店。人生2周目を迎えた名もない人間の物語を書きます。

仕事で休憩を取らないのは誰の罪か

 

 

仕事で忙しいから休憩に行かない、という罪

今日、仕事の部門内の会議で「休憩を必ず取るように」という強い指示があった。

 

他店で昼休憩を取らないで働いていたことが明るみになった事例があり、

不適切な就労管理として、全社で共有されたようだ。

 

詳しい事情は分からない。しかしおそらく、

仕事が切羽詰まっていて、

「今日は昼飯を食べている場合じゃない!休憩が行かないで頑張って終わらせなければ!」

ということなんだろうと思う。

 

「残業を減らせ」という圧力が強い会社ということもあり、

責任感からそうしたんだろう。

 

休憩時間をフルで使わないで、仕事に戻ることや

コンビニでパンを買って、席に戻って仕事しながら食べること

 

あらかじめ決められた休憩時間を取らずに、働いている(=不払い労働)ということで、
これらはすべて「不適切な就労管理」とされてしまう。

 

 

仕事で休憩を取らないのは誰の罪か

 

ぼくは、「雰囲気」の罪だと思う。

「忙しいときは休憩行けないのはしょうがないよね」

というなんとなくある雰囲気。

 

その上で、この問題を解決するのに必要なことは、

 

①リーダーが一貫した態度を取り続けること

②リーダーが優先順位を明言すること

③メンバーが②を徹底して守ること

 

これだと考える。

②について具体的に説明する。

 

仕事で休憩を取らない人の頭のなかには複数の基準が存在している、


A:仕事を納期に間に合わせること(他者に迷惑をかけないこと)

B:残業を減らすこと

C:コンプライアンスを守ること

 

どれも守らなければならないことだが、

 

問題を解決するためには

CがAやBより常に優先される、という認識をチームで強く共有すべきだ。

それによって、Cを優先させることが善となる雰囲気になり、休憩に無理やりにでも行くようになる。

 

コンプライアンス ガン無視世代にゆとり世代が立ち向かう

コンプライアンスという言葉が浸透したのは2000年ごろからしい。

ぼくが中学生の頃(2000年代中盤)には、すでに学校の社会の教科書に載っていたが、

日本企業にとっては比較的新しい考え方と言える。

 

平均年齢40歳以上のぼくの会社には、

「不払い労働いけないのはわかってるけど、まぁ仕事終わらないんだから仕方ないよね」という感覚の人がまだまだ多いように見える。

仕方ない、そういう感覚で今まで何年も働いてきたのだから。 

 

ぼくも、正直なところ「自分で自分の責任で好きにやっているなら良くない?」と思ってしまう部分はある。

(ぼくみたいな成長が遅い若手は、仕事に少しでも時間をかけて成長したい、でも残業できない、というジレンマがあるから。)

 

ただ、先輩がまったく悪びれることなく他人(ぼく)に強制してきたときは

さすがにドン引いた。

 

そんなおじさん・おばさんたちの圧を押し切って、

コンプライアンス経営をしていくには、やはり

コンプライアンスを守ることを善とする雰囲気」づくりが必要だ。

 

ゆとり世代は肩身がせまいなぁ。