アラサー元百貨店マンの思考整備工場

都内大学→新卒百貨店→広告代理店。人生2周目を迎えた名もない人間の物語を書きます。

人は思い出にお金を出す【リアル店舗とEC】

この間の休み(マイナビエージェントの面談に行った日 )、面談が11時前に終わった。

すると数日後に親友の結婚式があることを思い出したので、

そのまま日本橋周辺で必要なものを買い揃えながら1人でショッピングをすることにした。

 

↓過去の記事はこちら↓

achten.hatenadiary.com

 

<面談後の1日行動>

①カレー屋さんでカレーを食べる。

 

八重洲ブックセンターにて、本をチェック。ほしい本が見つかったものの、買わない

その場でAmazonアプリを開き、その本を「ほしいものリスト」に追加。

 

③大丸東京、日本橋髙島屋にて、TAKEO KIKUCHIクラッチバッグを探し、見つけたものの、使い勝手を確認したのち、Amazonアプリで検索。

どうせなら買って帰ろうとも思ったが、値段が変わらず、ポイントが付く分、Amazonのほうが得だったので、買わない

 

東急ハンズにて、ご祝儀袋も探し、見つけるもAmazonで価格を確認。Amazonのほうが安かったので、買わない

 

⑤帰りの電車にて、Amazonアプリを開き、次の休日に届け日指定をして、以上の物を購入。

 

京橋〜日本橋〜東京駅と長い距離を歩いたが、結局すべてAmazonで買っていることに気づいた。

 

 

1.デートだったら買っていた?

 

 

西野亮廣さんの著書『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』の中に、

「人は思い出にお金を出す。」

という言葉がある。

 

例えば、TAKEO KIKUCHIクラッチバッグ

もし1人ではなく、彼女とのデートであったら、大丸で買っていたのではないだろうか。

もちろん、2人でどのバッグがいいか会話をして、やっとどのバッグを買うのか決まった後に、

「ポイント付くから、Amazonで買うわ」

と言うこともできる。

 

しかし、なにか味気ない。

これは、

「店頭で購入するまでがデートとしてのショッピングの一部」となっていて、

そのクラッチバッグには「デートの思い出」という価値が付加されているのだと考えることができる。

 

1人の場合は思い出もクソもないので、ネットで買って自宅まで配送してもらうほうが合理的だ。

 

百貨店然り、彼女や妻とのデートのコースになるような魅力がないといけないと思う。


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2.非計画購買を引き起こすだけではもう限界

 

 

リアル店舗を運営する小売業に就いているにも関わらず、

Amazonに関するビジネス本を読んだことがなくて、

 

「ネット販売が100%になることない。絶対にリアル店舗は残る」

 

みたいな議論が尽くされてとっくに終わっている話を自慢げに話して偉そうにしているおじさんは「もう〇んでしまえ!」と思う。

 

ぼくのアマゾン関連の一冊目はスコット·ギャロウェイの『the four GAFA』で、

思考のベースになっている。

 

 

 ECと比較したときのリアル店舗の最大の強みは、

「非計画購買を引き起こさせやすいこと」

ことにあるんだけど、

 

ECが生活により馴染んできたことによって、

これだけでは限界になっているように思える。

 

たとえ、

本屋の秀逸なディスプレイによって、本屋に行かなかったら出会えなかった本に出合い、その本がほしくなったとしても、

その人はレジに並ぶ前にAmazonで買ってしまうかもしれない。

 

その解決策の1つが「思い出化」だ。

 

初めて蔦屋書店に行ったとき、Amazonで同じ物が買えるのにも関わらず、

なにか買って帰ろうと思ったでしょ?

 

 

百貨店業界もまた然り。

 

 

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