残業できないのもどうかと思う【働き方改革の矛盾】
入社当初から思っていたことです。
大手百貨店の残業時間は他の小売業と比べて、
とても少ないということは以前の記事で書きました。
1か月の平均残業時間は10時間未満です。
うちの会社では、まず「ここまでに抑えてくださいよ」という目安の時間数が設定されています(仮に20時間とします。)。この目安は、もし超えても少しマネージャーに注意されるくらいで、特別な指導を行う必要はありません。
しかし、
本当の残業時間(仮に30時間とします。)の上限があり(もちろんそれを超えても残業代は支払われます。)、
その上限を超えると、上長と面談を行い、
めんどくさい書類を提出しなければなりません。
そこでぼくが矛盾を感じているのが、
「目安の残業時間が全社員、一括で設定されている」ということです。
つまり、なにが言いたいかというと、
「仕事をしたい人にはもっと仕事をさせろ!」
ということです。
ぼくがそう思う理由は2つあります。
①帰ってもやることがない
独身で帰っても特にやることがない、ぼくにみたいな若手は、
「家でボーッとするよりは仕事をしていたい」
という人も多いのではないかと思います。
②量質転化で成長する人もいる
量質転化という言葉をご存知でしょうか?
「部活の練習は量より質だ!」
というように、
「質」と「量」は一見、相反する概念のようによく語られます。
しかし、量をこなすことによって質が向上するということも事実です。
突然ですが、
世の中には、2種類の人間しかいません。
器用な人間と不器用な人間です。
ぼくは不器用な人間です。
仕事において不器用な人間が入社して、人並みに成果をあげるためには、
最初の数年は量をこなして、仕事の質(効率)を高めることが必要だと思っています。
入社したての20代も、社歴が長い50代も同じ残業時間の上限で制限することは決して良くない手ではないでしょうか。
仕事をしたい人には仕事をさせ、
早く帰りたい人には早く帰らせる
ということをできる状態にするのが、
ぼくの考える究極の働き方改革です。
この考え方を実際に形にしている会社が、
サイボウズです。
しかし、こんなことができる会社はそうありません。
これができない理由は3つあると考えています。
①自浄作用がない会社だと長時間労働の温床になり得る。
残業時間の上限の設定方法が適正なものにならない恐れや
残業時間の上限の差によって仕事の負担量に大きな格差が出る恐れがある。
②労務管理が複雑になる。
管理システムを変更しなくてはいけなくなることが予想される。
③余裕がない会社はそれどころではない。
どんな制度でも、全社員一括に決めた方がコストがかからなくて済む。
そんな手間をかけられる会社はそうそうありません。
なかなか難しい問題です。
人事についての本を読んで勉強します。
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