アラサー元百貨店マンの思考整備工場

都内大学→新卒百貨店→広告代理店。人生2周目を迎えた名もない人間の物語を書きます。

百貨店総合職1〜3年目の仕事内容【就活生のための逆OB訪問】

 ぼくは新卒で百貨店に総合職として入社し、

3年間販売職として働いたのち、今年の3月からは販促系の部署で仕事をしています。

 

コロナショックによってOB訪問などができなくて困っている就活生のために(需要あるのかな?)、

自分のキャリアの棚卸も兼ねて(こっちがメイン)、

百貨店の総合職って入社して3年目くらいまではなにやってるの??ということを説明していこうと思います。

 

こちらの記事もご参照ください。

百貨店の総合職を受けようと思っている大学生はぜひ見てください。

百貨店業界の闇だけでなく光も書いてあります。

 

achten.hatenadiary.com

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入社して2、3年は売場配属

 

百貨店総合職の入社してから3年目までの仕事は、

「販売」です。

 

多くの百貨店では、「販売が第一」という考えのもと、

総合職として入社しても、1〜3年目までは全員売場に配属されます。

 

ぼくも例にもれず、売場に配属されました。

 

 

一般的に想像する「販売」だけではない

 

 一般の人にとって販売職というと、アパレルショップの店員、洋菓子メーカーの店員など、各ブランドで自分の店のものを販売するというイメージを持たれると思います。

 

百貨店の社員がする販売職はそれとはちょっと違います。

百貨店の社員は、自主運営の売場の販売をすると同時に、百貨店に入っているブランドをサポート、統括する役割を担います。

 

 

百貨店に入ってるお店は2種類存在する  

 

①百貨店の自主で運営しているお店(買取仕入) 

メーカーの商品を百貨店が買取り、百貨店の社員が販売しているお店。

 

②各メーカーが運営しているお店(消化仕入)

売上が計上されたと同時に、メーカーから百貨店への仕入れが計上される取引形態で、メーカーの社員が販売している売場。

 

デパ地下を想像してください。

お菓子や、お惣菜、生鮮食品などたくさんのお店が入っています。

みなさんは、おそらくそれぞれのお店で接客している人は、全員そのメーカーの社員・アルバイトであると想像する人も多いと思います。

 

しかし、その中には、百貨店の社員が販売している売場があるのです。

(名札や制服に注目するとすぐわかると思います。)

 

百貨店の社員がする販売職とは、

①の売場で販売をしつつ、フロア全体で行う朝礼で連絡事項を伝えたり、フロアで発生したクレームや事故などに対応にするなど販売のほかにも役割のある職務です。

 

百貨店総合職1〜3年目の仕事内容は次の4つ

 

 

すでに挙げたものも含めて、仕事内容を簡単にまとめます。 

 

 

接客・販売業務

 

自主運営売場での販売。発注なども含む全般。

売場で長年働いている自分の母よりもベテランのパートのお姉さま方と一緒に仕事をします。

 

取引先メーカーへのサポート

「レジが動かなくなっちゃったんですけどー」「お客様がお怒りで...」

「体調を悪くしてしまったお客様がいます!」などに対応。

 

③販売促進業務

 

ウィンドウディスプレイを作ったり、フロアのSNSアカウントを運用する担当になったり、そういった業務を、売場で販売するのと毎日同時並行で進めます。

「1時間売場抜けます!」みたいな感じで。

 

④自分の所属する部門の催事の運営

 

 百貨店では、1〜2週間単位で催しが開催されています。例えば、「紳士服バーゲン」「生け花展」「大北海道展」など。

そういった催しの中で、自分の部門が担当するものが開催されるときは、その準備をしたり、販売をしたり、片付けをしたりします。

 

仕事で大変だったこと

 

 

①自分よりキャリアのあるおばちゃんに指示を出す

 

 

総合職として入社すると、たとえ新入社員であっても「社員さん」として、売場の責任者という立場になります。

したがって、自分よりキャリアの長いおばちゃんにも指示を出さなければなりません。

人間関係も含め、自分が責任ある立場なのに仕事ができなくて悔しい思いをしたりと、なかなか心理的に苦労した部分でした。

 

詳しくはこちらの記事に書いてあります↓

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 ②高いクオリティを求められる圧倒的なチーム戦

 

 

百貨店に限らず、販売をやったことある人は同意していただけるかと思いますが、

販売職は圧倒的なチーム戦です。

 

どういうことかというと、

常に仕事内容'を「誰が見てもわかる状態」 にしておくことが求められるということです。

 

営業職や事務職などが担当業務があって、ある程度個人で戦うのに対して、

販売職は仕事をチームで全体で共有します。

 

抜けもれなく、確実に業務が遂行できるように、メモや口頭によって仕事の遂行状況を共有することが求めらます。

 

したがって「自分がわかればいいや」ということは許されません。

僕はこれが結構苦手で、最後まで苦労しました。

 

③売場の販売業務と裏で行う事務作業との両立

 

 

すでに記した通り、百貨店の販売職は、販売と事務作業を同時並行でやらなければなりません。

売場が人数ギリギリで回しているという状況で、うまく時間を作って事務作業を期限内に終わらせるということは、ぼくにとってなかなか難しいことでした。

 

 

 

以上、百貨店総合職の1〜3年目までの仕事内容についてまとめていきました。

※ぼく個人の経験に基づくものなので、もちろん百貨店業界全部がこう、ということはないと思います。ご了承ください。

 

少しでも参考にしていただければ幸いです。

 

 【三越/伊勢丹/高島屋/大丸/松坂屋/西武/そごう】

 

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